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素敵な笑顔
第20章 詩 告別式
告別式が始まった。
いよいよ、ほんとうにおばあちゃんとお別れだ。
目を閉じると、くっきりと顔が浮かんでくる。
優しかったおばあちゃん。
おばあちゃんはいつも、やわらかく笑っていた。
笑顔のおばあちゃんが一番素敵だった。
でもやがて記憶は薄れ、
よく思い出せなくなってしまうんだろうな。
それがとても寂しい。
もっとおばあちゃんに甘えたかった。
たぶん、曾孫は見せてあげられないけど、
もっと長生きしてほしかった。
彩音は昨夜から、なんていうか吹っ切れたように、
怯えた様子を見せなくなった。
落ち着いて、
子どもっぽかったのが少し大人になった感じ。
もうあたしがいなくても大丈夫みたい。
怖がっていない彩音。
頼りなくない彩音。
子犬はもう、きゅんきゅん鳴いていない。
まあ、彩音のことなんか、
もうどうでもいいんだけど。

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