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素敵な笑顔
第20章 詩 告別式
時間の流れを、
どうしてもっとゆっくりにすることができないんだろう。
焼香も読経も終わってしまった。
葬儀屋のひとたちがわらわらと入ってきて、
おばあちゃんの棺が中央に移動される。
憎たらしいほど手際がいい。
蓋を開け、花を手渡され、
おばあちゃんがたくさんの白い花に埋め尽くされていく。
おばあちゃんがよく着ていた服、
おばあちゃんが好きだった白百合の花束。
おばあちゃんの腕のところに、
おばあちゃんに持たせるようにして、
筒状に丸められた画用紙があった。
なにかと思ったら、
それはあたしが小さいころ、
たぶん小学校高学年で敬老の日に描いた、
おばあちゃんの似顔絵だった。
我ながらあまりにも下手くそ過ぎて全く似ていなくて、
なんならひとですらないかもって代物で、
それなのに美香ちゃんに、
まあまあいいからいいから、
と言って持っていかれて、
その日の夜に電話して、
すぐに捨ててねって言ったことが鮮明に脳裏に甦ってきた。
まだ持っててくれたんだ。
そこにあるってことは、
生前におばあちゃんが遺した、
棺に入れて欲しいものリストに書かれていたということ。
おばあちゃんの宝物だったということ。
ありがとう、おばあちゃん。
可愛がってくれてありがとう。
いっぱい愛してくれてありがとう。
あたしのおばあちゃんでいてくれてありがとう。
大好き、おばあちゃん。
これからも、ずっと好き……
どうしてもっとゆっくりにすることができないんだろう。
焼香も読経も終わってしまった。
葬儀屋のひとたちがわらわらと入ってきて、
おばあちゃんの棺が中央に移動される。
憎たらしいほど手際がいい。
蓋を開け、花を手渡され、
おばあちゃんがたくさんの白い花に埋め尽くされていく。
おばあちゃんがよく着ていた服、
おばあちゃんが好きだった白百合の花束。
おばあちゃんの腕のところに、
おばあちゃんに持たせるようにして、
筒状に丸められた画用紙があった。
なにかと思ったら、
それはあたしが小さいころ、
たぶん小学校高学年で敬老の日に描いた、
おばあちゃんの似顔絵だった。
我ながらあまりにも下手くそ過ぎて全く似ていなくて、
なんならひとですらないかもって代物で、
それなのに美香ちゃんに、
まあまあいいからいいから、
と言って持っていかれて、
その日の夜に電話して、
すぐに捨ててねって言ったことが鮮明に脳裏に甦ってきた。
まだ持っててくれたんだ。
そこにあるってことは、
生前におばあちゃんが遺した、
棺に入れて欲しいものリストに書かれていたということ。
おばあちゃんの宝物だったということ。
ありがとう、おばあちゃん。
可愛がってくれてありがとう。
いっぱい愛してくれてありがとう。
あたしのおばあちゃんでいてくれてありがとう。
大好き、おばあちゃん。
これからも、ずっと好き……

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