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素敵な笑顔
第21章 音 再会
悲しむことじゃないかもしれないけど、悲しい。
こんなことなら、着いてこなければよかった。
わたしがいなければ、
詩子さんは坂井直人さんのお墓の前で
おばあちゃんの遺灰を撒くという目的だけを達成できたのに。
少なくとも、期待させずに済んだのに。
詩子さんに肩を抱かれ、
坂井直人さんのお墓から離れた。
10歩ほど進んだところで、
急に後ろ髪を引かれたような気がした。
極々微かに、百合の甘い香りに鼻をくすぐられ、
はっとして足を止めた。
白い花びらが一枚、二枚と舞い落ちてくる。
わたしは詩子さんが驚いて飛び退くくらいの勢いで振り返った。
病院で見たのと同じ風景がひろがっていた。
白い背景に、桜吹雪のように、
白い花びらが無数に舞っている。
白く小さい、いくつもの八重の花。
アクセントのように、赤や紫、ピンクの丸い花。
そしてそこに、
白百合の花束をを抱くように持ったおばあちゃんが、
純白の着物を着て立っていた。
「なに、どうしたの?」
驚いた顔のままの詩子さんが聞く。
こんなことなら、着いてこなければよかった。
わたしがいなければ、
詩子さんは坂井直人さんのお墓の前で
おばあちゃんの遺灰を撒くという目的だけを達成できたのに。
少なくとも、期待させずに済んだのに。
詩子さんに肩を抱かれ、
坂井直人さんのお墓から離れた。
10歩ほど進んだところで、
急に後ろ髪を引かれたような気がした。
極々微かに、百合の甘い香りに鼻をくすぐられ、
はっとして足を止めた。
白い花びらが一枚、二枚と舞い落ちてくる。
わたしは詩子さんが驚いて飛び退くくらいの勢いで振り返った。
病院で見たのと同じ風景がひろがっていた。
白い背景に、桜吹雪のように、
白い花びらが無数に舞っている。
白く小さい、いくつもの八重の花。
アクセントのように、赤や紫、ピンクの丸い花。
そしてそこに、
白百合の花束をを抱くように持ったおばあちゃんが、
純白の着物を着て立っていた。
「なに、どうしたの?」
驚いた顔のままの詩子さんが聞く。

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