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素敵な笑顔
第21章 音 再会
「もう、なんなのよ」

 詩子さんの口調が強くなる。
どうしよう。怒らせてしまった。
もう言うしかない。言うしか――

「あ、あの、わたし……」

 告白するならこういうふうに言いたい、
こんな感じで気持ちを伝えたい、
と考えていたことは、
全部頭から吹き飛んでしまっていた。
大好きって感情だけが、
暴れ馬みたいに突っ走っていく。
キスされたら戻れなくなるって思ったけど、
キスされる前に、とっくに戻れなくなっていた。
もう死ぬ気で、飾らず、
素直な気持ちを――

「わたし、詩子さんが、好きです。
女同士なのにおかしいと思われるかもしれませんけど、
もうこの気持ち、どうしようもないんです。
も、もし嫌じゃなかったら、わたしを、
詩子さんの、彼女にして欲しいです……」

 詩子さんとわたしでは、
もし付き合ったとしても不釣り合いなのはわかっている。
だれが見ても、お姫様と召し使い。
でもわたし、召し使いでいい。
詩子さんといられるなら、なんだって構わない。
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