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素敵な笑顔
第22章 詩 不思議な子
 どうしても一緒に行くと言って聞かなかった彩音。
おずおずとそばにきた彩音を、
ぐいっと強引に引き寄せる。
少し力が入り過ぎてしまったのはご愛敬。
彩音の手が、あたしの腰にまわってくる。
今この子、あたしのお尻を触ろうとしたんじゃない? 
まあ触りたいなら、
特別に触らせてあげないこともないけどね!

 彩音と手を取り合って、小瓶を振った。
おばあちゃんが空に解き放たれる。
風に舞い、霧散していく。

 それで終わりだった。
あっけないものだ。あっけなさすぎて、
ほんとうにこれだけでよかったのかな、
という気持ちになる。
彩音が、周囲を見渡している。

「なにか見える? 感じる?」

 あたしが聞くと、彩音は無言で首を振った。

「もっとよく見てよ。神経集中してよ」

「してますよ。でもなにも――」
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