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素敵な笑顔
第24章 詩 後日譚 あたしのもの
彩音があたしのものになってから――
いや、正確にはまだそうじゃない。
まだ彩音には手を出していない。
今思い出しても腹が立ってくる。
くそったれのあいつめ。
あたしはこう見えて
一般社会のルールを重んじるタイプなので、
彩音と付き合う前にやっておかねばならないことがあった。
愛情を注ぐ相手はただひとりであること。
別に、優子さんに愛情を注いでいるわけではないとはいえ、
彼女との交際、及び肉体関係は絶ち切っておかねばなるまい。
あたしは決意と覚悟を胸に
優子さんのマンションの前に立った。
深呼吸する。
別れ話なんてするのは初めてなので緊張する。
優子さんはテクニシャンなので気をつけなくてはならない。
甘い気持ちになりかけても、
彩音を思い出せばきっと大丈夫。
そしてそれでも雰囲気に流されてしまわないよう、
あたしは今日、
変色したよれよれくたくたの沁み付きパンツに、
ノーブラ乳首に絆創膏という、
とても人前で晒せないような格好を服の下に隠してきた。
危なくなっても、これで我に返れるはずだ。

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