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素敵な笑顔
第27章 音 後日譚 笑顔の絶えない家庭
「すみません。いきなり押し掛けて、こんな話…… 
ふつうに考えたら認めてもらえるわけないって
わかってるんです。でも、
どうしても諦められないんです。
そばにいてくれないと困るんです」

「わかった。詩子ちゃんの気持ちはわかったわ」

 ぽよこ。かわいいよぽよこ。

「それで、今日その話をすること、あの子は知らない?」

「はい。言ってません。
なんとなく察してるかな、とは思ったんですけど」

「わかってないわね。見てよ、あのあほ面」

 痛いっ。なによ、噛むことないじゃない。
触られてるのがもう嫌になってきたの? 
気まぐれなやつめ。って、あれ? 
詩子さんもお母さんも、なんでこっち見て笑ってるの?

「彩音、話聞いてた?」

 お母さんに聞かれ、当たり前じゃない、と思う。
そして会話を思い出そうとして、
内容が全然頭に残っていないことに気がついた。
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