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素敵な笑顔
第10章 詩 記憶:運命の日
 話をしてるときはちゃんと目を見てくれるし、
どんな話題でも興味持って聞いてくれる。
絶対に聞き流したりしない

 それは、相手が紗絵だから。
紗絵のことなら、どんなことでも知っておきたいから。

 私、詩子が纏ってる空気感、大好き。
佇まいっていうの? 
なんだかほっとする。
一緒にいる相手をほっとさせられるって、
よく考えたらすごいことだよね

 おい、よせよ

 本格的に恥ずかしくなった。
でも違うよ。顔が赤いのは、効き過ぎの暖房のせい。
外との温度差のせい。

 卒業したら、詩子に毎日会えなくなるのが寂しいなー

 何気なく、という感じではなく、
じっとあたしを見たまま言うので、
心臓が、居場所が変わってしまうくらいに跳ねた。
その衝撃であたしは転がり始めた。
転がり始めるともう重力には逆らえず、
転がり落ちていくしかないのに。
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