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素敵な笑顔
第10章 詩 記憶:運命の日
 なんなの

 軽く睨んで抗議して、
でもどきどきしていた。
紗絵に触れられるってこと、
それだけで特別だったから。

 急に触りたくなっただけ

 え?

 どんな反応するかなって。
思ってた以上にかわいいリアクションだった

 紗絵は悪びれもせずににこっと笑った。

 なんなの

 もう一度同じ調子で言い、
でもかわいいなんて言われて
尻尾を振ってしまいそうだった。
首筋にくっきり残る、触れられた感触。
今夜もまた悪い子かなーなんて考えていた。

 詩子ってほんとにかわいい。
見た目は言うまでもないし、
いつもいい匂いしてる。
声も笑い方も仕草も唯一無二

 やめて

 恥ずかしくなって遮った。
それ、全部あたしが紗絵に思ってること。
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