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第24章 Lesson 健康診断

コウセイは続けて

「頑張ったら、ここの一番高いメニューを奢ってやるから！」

ポンッ！と、景気良く肩を叩くと

「マジっすか！頑張ります！」

えぇぇっ！立ち直り早いし！

「あぁっ！任せろマサキの懐に！」

マサキの財布なのか！

「俺かっ！？」

驚いてるマサキ…レアだな…。

最後は一言…このお方…

カタン…静かに箸を置き…

「四人とも…いい加減レッスンに行きなさい…」

最高に低めの声で一喝され、一気に南極に放り込まれた様なブリザードが吹いた。

ナツは勢い良く立ち上がり、ガタガタと続けて三人も腰を上げて

「はいっ！頑張ります！」
「たく…頑張れよな！」
「面白かったのに〜！琴海ちゃんまたね〜！」
「琴海さん…ごゆっくり…」

「有難うございます… いってらっしゃい」

其々が一言残して、レッスンに向かって行く。

和気あいあいと去って行く四人の背中が…
凄く温かくて…
カッコ良く思えた…。

微笑みながら見送ってると

「琴海様…騒がしくて申し訳ありませんでした…」

ヤナセが神妙な顔で謝ってきた。

「あっ！いえいえ！なんかアットホームで嬉しくなります」

世間では脚の引っ張り合いもある中に、こうやって講師たちが励まし合っているのも、ラブカルに通う生徒のためなんだろうと思うと…

胸が熱くなった。