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ラブカルチャースクール 2
第25章 M Lesson 9回目
「『時雨茶臼』ですか…」

「はい…ネーミングからしてなんか難しそうだし…」

ハナブサは扇子を顎に当てて、しばし間を空け…

「いえ…然程難しい体位ではないかと思われます」

「そうなんですか…」

それってハナブサ視点からじゃないかな?
とにかく無事に終わるまで気が抜けない…。

チラリと扇子に視線を送る。

今となっては『呪いの扇子』の意味が痛いほど解った様な気がした。

呼吸も落ち着いてくると

「琴海さん、次…されますか?」

「はい…されてみます…」

慣れない言葉使いに、変な返事をしてしまうと…

バサッ!
ハナブサは一気に広げた扇子で口元を覆い、目を細めたまましばらく無言になっていた。

あれ…動かなくなったけど…
気持ち悪いのかな?

「ハナブサさん?」

口元を扇子で押さえたまま、ハナブサは目を一旦閉じ

「失礼致しました…琴海さんの発言が面白かったもので…」

えっ!?
もしかして、さっきのって笑ってたの!!

「すみません!なんか可笑しな事言っちゃいまして!」

「いえ…大変失礼致しました。では『時雨茶臼』始めさせて頂きます」

「は、はいっ!」

笑い顔をハッキリ見た訳じゃないけど、ハナブサの珍しい一面に遭遇出来たのは嬉しかった。


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