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第25章 M Lesson ９回目

ハナブサは涼しい顔をして

「どうかされましたか？」

扇子を咥えたまま、普通に喋っている。

「喋れるんですね…」

思わず言ってしまったが、ハナブサの根が中でピクリと揺れた。

ん…？
また笑った？

「口に咥えてても、案外話せますよ」

サラってハナブサは言ってのけるが、こんなハッキリと話せるもんじゃないと思うんだけど～。

「試しに琴海さんもやってみますか？」

「へっ？私もですか？」

「えぇ…宜しければ…」

「はぁ…」

何か変な風向きになって来た。

ハナブサは口元から扇子を取り

「すみません…自分が咥えた後になりますが…」

そう言って、私の口元に扇子を持ってきた。

何か断るのも何だし…

「では…失礼します…」

パクリ…

ハナブサ同様、真一文字に扇子をくわえた。

「如何ですか？」

「ひゃひ…ひゃんひょか…ひゃなへまふぅ～」

やっぱりまとも喋れないし…

「ずっと話している内に、ハッキリとした言葉になって参ります」

「ひゃようへふか…」

いや…別に話せなくてもいいんですけどね。

それよりも…

口に扇子を咥えて…　
手を握り合って…
騎乗位で腰を振って…

これは新手の時代劇プレイみたいではないでしょうか？