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第25章 M Lesson ９回目

「はい…有難う…ございます…」

この意味深な微笑みは…なんだろうか？

「ハナブサからも報告は受けております…今日は特殊なレッスンでお疲れでしょう？」

今の時点では、まだ大まかな報告だけだと思うが…
あのハナブサの事だから、もう今日のレッスン内容を事細かく報告済みかもしれない…

その上でヤナセに妖艶に微笑まれると物凄く恥ずかしくて、それだけで羞恥プレイみたいだ。

「はぁ…てきめん…効いたもので…」

「てきめんに…そんな凄いんですね…」

「いやぁ〜もう〜凄いってもんじゃ！……あっ…」

両手で必死にジェスチャー付きで説明するとヤナセは口元を押さえながら、目を細めて笑いを堪えている。

しまった…
何気に言った事が、うっかり赤裸々トークになる所だった…。

慌てて肩を窄め

「とにかく…凄かったです…」

ヤナセは口元に当てていた手を頬に持って行き

「どの様な扇子ですか？自主トレ様に渡されたようですが…」

あぁ…ヤナセの口から…
『自主トレ』を言われてしまった…。

バッグからおずおずとハナブサから貰った和柄のケースを取り出して、ヤナセに見せると

「手に取っても宜しいでしょうか？」

「はい…」

ヤナセなら見た事あるだろうに…なんだろう？
少し不思議に思う。

「失礼致します…」

ヤナセは『秘伝の奥義』をケースをから取り出した。