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第26章 Lesson 宿題

ワタリは眉間に皺を寄せ

「チビのお守りは…ヤナセだ」

バッサリと断言した。　

ドッキン！

「え…」

「あらまぁ〜！」

姉さんは指先で口元を覆い。

「ま…秘蔵っ子ですしね」

ハナブサはスフレを堪能しながら呟く。

なんだろ…

胸がモヤモヤして苦しくなってきた。

「えっと…ごゆっくり…」

混んでないから、ここで立ち話ししてても店長は何も言わないだろうけど…

「チワワちゃん？」

渡されたトレーを持って、いそいそとカウンターに戻った。

「おや〜琴海ちゃんワタリくんたちと話してても大丈夫だよ〜」

あぁ…やっぱり…

更にワタリの名前筆頭に言われちゃったし…。

「ははは…店長一応仕事中ですから…」

「そっか〜琴海ちゃんは真面目だねぇ〜」

店長はニコニコと微笑む。

「えへへ…奥さんの方手伝ってきますね…」

褒めてくれてるのかもしれないけど…
今はなんか微妙な気持ちで、素直に喜べなかった。

この不透明感がなんなのか、自分でも分からなくて…
四天王たちが視界に入らないキッチンへ逃げ込む様にやって来た。

「奥さん！何かお手伝いする事ありますか？」

「あら〜琴海ちゃん、ワタリくんたちのお相手はいいの？」

言葉微妙に違えど…店長と同じ事言っている。

やはり夫婦って似てくるのかな？