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ラブカルチャースクール 2
第26章 Lesson 宿題
「あはは…奥さんたら…あの四人の担当みたいじゃないですかぁ〜」

苦笑いしながら、オムライスの用意を始めると

「そうかもね〜琴海ちゃんがいると、四人とも楽しそうにしてるから〜」

「えっ…楽しそうに?わっ!」

奥さんの言葉が衝撃的で、手に取った玉子を落としそうになった。

「あら〜琴海ちゃん、大丈夫?」

「は…はい…玉子は無事です…」

奥さんも店長同様、ニコニコ微笑み

「なんかね〜女性が少ない職場みたいなのよ〜だから琴海ちゃんの事、妹みたいで可愛いんじゃないかしらね〜」

ズゥ〜ン!

奥さん的には当たり障りない言葉が、私には妙に大きくのし掛かってきた。

「なら…いいんですけど…」

なんだろ…

本当に妹扱いでも、これ以上は甘えちゃいけない気がする。

旦那ともちゃんと向き合う様にとヤナセに言われた今…
余りの寄り掛かれる場所を作らない方がいい。

万が一ラブカルに戻れない結果になったら…
きっと凄く辛いもの…。

そう思っただけで、涙が浮かんできてしまう。

いけない…仕事中なんだから!

ズビッ!

鼻をすすって、オムライスの準備に掛かろうとしたら…

「鼻が詰まったら…匂いも味も分からなくなるだろ…」

「え…なんでぇ?」

振り向くと壁の様に、ワタリが立っていた。

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