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ラブカルチャースクール 2
第26章 Lesson 宿題
「じゃぁチワワちゃん、またね〜!」

「オムライス…有難うございます」

思いっきり手を振る姉さんと、丁寧にお辞儀して帰るハナブサ。

カラ〜ン…コロ〜ン…

二人が帰って店内はお祭りのあとのように静まり返る中、ワタリは一人でオムライスを食べている。

片付けも一段落すると

「琴海ちゃん、今日はもう良いわよ〜!」

「はぁ〜い!」

帰り支度をして店内に行くと、ワタリ食後のアールグレイを飲みながら視線はどこか遠くを見やっている様だった。

「お疲れ様…でした…」

一応挨拶して帰ろうとすると…

「宿題だが…」

ボソッと話しかけられる。

「宿題?」

さっき言った事…本気で考えていたのかな?

ちょっとドキドキしながら、テーブルに近寄ると

「宿題…ホズミそんなの出したのか?」

「あ…はい…」

『宿題』は姉さんの方だった。

「講師にとって…一番大事な事があるって…そういう宿題でした…」

カチャン…
カップがソーサーに置かれ

「それで出した答えが…『幸せ』か?」

「はい…おかしかったですか?」

ホズミには合格が貰えたけど…
ワタリにとっては、違うのかもしれない。

せっかく持てた確信が、否定されそうで怖くなった。

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