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ラブカルチャースクール 2
第27章 M Lesson 10回目
旦那と向き合おうと頑張る度に、益々溝が深まって話せるどころじゃなくなる。
何で旦那は頑なに離婚を拒むんだろう…
元々お見合いだったから…
やっぱり体裁かな?
ぼんやりと壁を見詰めていると…
カチャ…
ティーカップが置かれる音がした。
「本日は…ハーブティでリンデンフラワーになります…」
「リンデン?」
初めて聞く名前だった。
ヤナセは、柔らかく微笑みながら
「西洋科の木…菩提樹の一種です…」
「菩提樹…名前はどこかで聞いた事ありますけど飲めるんですか?」
「はい…原産地のヨーロッパでは、古くから『千の用途をもつ木』と言われてまして、あらゆる部位が利用できるそうです…」
「へぇ…凄い…」
ラブカルの品揃えも凄いけど、チョイスしてるヤナセが凄いとつくづく思う。
「リンデンフラワーティーには優れた鎮静作用がありまして…精神的なストレスを緩和したい時…イライラしている時や、緊張や不安を感じる時、精神的に不安定で眠れない時にも効果的なお茶なんです…」
トックン…
胸の奥が温かくなる。
あぁ…だからヤナセは今日『リンデン』を選んでくれたんだ…。
カップに注がれた薄透明なイエローの水色が綺麗で、甘く上品な香りが気持ちを穏やかにしてくれる様だった。
カップに口を付けて、一口啜ると…
「因みに味は殆どありませんが…」
そう言ってヤナセは、ニッコリと微笑んだ。
何で旦那は頑なに離婚を拒むんだろう…
元々お見合いだったから…
やっぱり体裁かな?
ぼんやりと壁を見詰めていると…
カチャ…
ティーカップが置かれる音がした。
「本日は…ハーブティでリンデンフラワーになります…」
「リンデン?」
初めて聞く名前だった。
ヤナセは、柔らかく微笑みながら
「西洋科の木…菩提樹の一種です…」
「菩提樹…名前はどこかで聞いた事ありますけど飲めるんですか?」
「はい…原産地のヨーロッパでは、古くから『千の用途をもつ木』と言われてまして、あらゆる部位が利用できるそうです…」
「へぇ…凄い…」
ラブカルの品揃えも凄いけど、チョイスしてるヤナセが凄いとつくづく思う。
「リンデンフラワーティーには優れた鎮静作用がありまして…精神的なストレスを緩和したい時…イライラしている時や、緊張や不安を感じる時、精神的に不安定で眠れない時にも効果的なお茶なんです…」
トックン…
胸の奥が温かくなる。
あぁ…だからヤナセは今日『リンデン』を選んでくれたんだ…。
カップに注がれた薄透明なイエローの水色が綺麗で、甘く上品な香りが気持ちを穏やかにしてくれる様だった。
カップに口を付けて、一口啜ると…
「因みに味は殆どありませんが…」
そう言ってヤナセは、ニッコリと微笑んだ。