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ラブカルチャースクール 2
第27章 M Lesson 10回目
レッスン開始の合図だ。

「ヤナセさん有難うございました。大分、落ち着きました…」

ヤナセが話しを聞いてくれたから、不安を纏っていた心が軽くなった。

よっし!
レッスン頑張るぞ〜!

心の中でガッツポーズ! 

立ち上がって頭を深々と下げ、レッスン室に向かうのに、ヤナセに背中を向けると 

「琴海様!」

「はい?」

呼び止められた。

振り返るとヤナセもソファーから立ち上がり、頭を少し傾けサラサラと揺れるの薄茶の髪が、妖艶さ引き立てる。

そして…

「オムライス…凄く美味しかったですよ…」

ニッコリと貴公子スマイルを放たれた。

ドッキュン!

レッスン前に不整脈でも起こさせる気か!?

「いえ…チキンライスはワタリさんが作りましたので…」

よろけそうな足をなんとか踏ん張りながら答えると

「クス…でも…ふわふわのオムレツはいつもの琴海様のお味でした…」 

優しく微笑むヤナセの笑顔はなんとも麗しい。

嬉しいんですけど、不意打ちはおやめ下さいませ! 

「お口に合いましたなら…光栄でございます…では頑張って参りますぅ〜」

「クス…行ってらっしゃいませ…」

フラフラしながら部屋に向かう私の背中に、ヤナセは綺麗なお辞儀で送り出してくれていた。

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