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ラブカルチャースクール 2
第27章 M Lesson 10回目
ガッツン!

物凄い音がしたと思ったら

「痛っ!テーブルに脛ぶつけた!」

「わっ!コウセイさん大丈夫ですか!?」

弁慶の泣き所をぶつけたコウセイは、しばらく片足でピョンピョンと跳ねていた。

「すみません…私がテーブルをズラしたから…」

「あははは…琴ちゃんは全然悪くないよ〜俺が調子こいたから…」

気にしない様に言ってくれてるけど、涙目で脛を撫でている。 

そうだ!

「コウセイさん座ってて下さい!お茶私が淹れるんで!」

「えっ!いいの!?」

「はいっ!バイトで淹れてるんで、結構上手になったんですよ!」

両腕を上げてガッツポーズすると、コウセイはニッコリ笑って

「じゃぁお願いしまぁ〜す!琴ちゃんが淹れたお茶が飲めるなら、脛ぶつけたのも帳消しだな!」

「ははは!それは安過ぎますね〜!」

「え〜だって滅多に飲めないじゃん!超〜貴重〜!」

ドキン…

普段、お店で四天王には淹れてるから、そんな風に言われるとは思わなかった。

バイト先を知ってるのは…四天王とセイジだけなんだ…。

「珈琲でいいですかね?豆は?」

「あ〜じゃぁ〜キリマンで!」

「キリマンジャロですね!」

「Yes!」

棚を見たら、ちゃんとキリマンジャロも用意されていた。

軽量スプーンで挽かれた粉を掬いながら、目の端に脚を摩っているコウセイが映る。
 
本当にコウセイは楽しいな〜。
なんで離婚したか、やっぱり謎だ。

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