パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第27章 Ｍ Lesson 10回目

「そんな嫌がらなくても〜ヤナセさん優しいじゃないですか〜」

余りのコウセイの怖がり様が面白くって笑ってしまう。

「そうだけどさ…生徒さんたちのは優しいけど…講師陣には厳しいもん！痣作ったなんて言ったら何突かれるか…」

ヤナセとの光景を想像したのか、コウセイはプルっと震えた。

「あはは！そんなに〜！？」

コウセイと話してると和んできて、これからレッスンって事を忘れてしまいそうだ。

「もう〜コウセイさん面白いな〜昔からそうなんですか？」

やっぱり離婚したのが謎でならない。

「う〜ん…営業もこんなキャラだったから、基本変わってないかなぁ〜暗い気分でレッスンしたくないしね！」

コウセイは戯けた感じに肩を竦めて、タブレットの操作をはじめる。

「ふっふぅ〜ん…」

鼻歌を歌いながら、ディスプレイをタップするコウセイの横顔をぼんやりと眺め… 

不躾だけど…
『離婚』経緯をきいてみようかな…。

「コウセイさん…あのね…」

神妙になって、声のトーンが落ちる。

「うん…どうしたの？」

タブレット操作を止めたコウセイは、穏やかに微笑みながら話し易い様にか、身体の向きを変えてきた。