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第27章 Ｍ Lesson 10回目

「琴ちゃん…男ってさ…弱いんだよね…寂しがりだし…甘えん坊だし…」

「そ、そうなの？」

全員がそうだとは思えないけど…
ラブカル講師はしっかりした人が多いし…
特に四天王とか…。

「うん…臆病だし、カッコ付けだし！」

「あははは〜！」

冗談ぽく言われて、思わず笑ってしまったが、コウセイは急にちょっと切ない顔になって…
 
「だからさ…旦那さんも怖いんだよ…一人ぽっちになっちゃうの…」

「はは…え…一人ぽっち？」

あの旦那が？
一人になるのが怖い？

「うん…不器用な人なんだろ？きっと琴ちゃんと別れたら、一生孤独の暗闇を彷徨い歩く…とか思ってるか…感じてるんじゃない？」

「ま…まさか…今までまともな会話も余りしてないのに…」

「まぁね〜琴ちゃんの普通と旦那さんの普通の基準が違うんだろうし…」

「基準…」

眉間に皺を寄せて考え込み始めた私にはコウセイはお代わりの珈琲を飲み終え、カップをポットの側に置き

「そっ！まぁ〜取り敢えずぅ〜」

取り敢えず…？

コウセイをジッと見詰めて、言葉の続きを待つ…

「レッスンしよっか！」

「なっ！？」

いきなりな切り替えに呆気に取られると、コウセイにいつもの屈託のない笑顔で微笑まれた。