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ラブカルチャースクール 2
第27章 M Lesson 10回目
「コウセイさん…いきなりですね…」

「ははは〜!それとも今日は旦那攻略法でも考えようか!?」

『旦那攻略法』…とても魅力的だけど…

「それは頑張って考えます…」

ヤナセが言った意味もそういう事だろう…

私自身がこの現実にしっかりと立ち向かわなければ、ラブカルの講師になれても薄っぺらだ。

『離婚』がマスター卒業への『課題』の様に思えてきた。

でも…

「今日の担当がコウセイさんで良かった…色々相談に乗ってくれて有難う…」

心からそう思った。

「いえいえ〜相談ってより、俺の過去をぶっちゃけちゃっただけだけどね!」

コウセイは口をへの字にして、肩を竦めた。

戯けて場を和ませてくれるコウセイは、本当に温かい…
やっぱり旦那とは似てないと思うんだけどな…。

「じゃぁ着替えてきますね!レッスン宜しくお願いします!」

ピョンっと、勢い良くソファーから立ち上がり、レッスン室に向かおうとしたら

「琴ちゃん!忘れ物!」

「えっ!?忘れ物?」

慌てて振り返りキョロキョロすると、コウセイが両腕を広げて待ち構えてる。

もしかして…

「レッスン前の景気付けの『ぎゅうぅ〜!』忘れてるぅ〜!」

「はははは…ぎゅうぅ〜ですね…」

「うんうん!はいっ!」

「ぎゅうぅぅぅ〜!」

っと、思いっきりコウセイに抱き締められながら…

やっぱり旦那とは似てないと思った。

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