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ラブカルチャースクール 2
第27章 M Lesson 10回目
カチャ…

帰り支度を終えて控え室に行くと、ドアの近くでコウセイが立っていた。

「大丈夫?歩ける?」

私の足取りを心配して、待っていてくれたようだ。

「ふふ…コウセイさん…ヤナセみたい…」

マスターコースになってから、レッスンが終わった後ヤナセがドアの前で、待っていてくれているのが増えた。

知らないコウセイは、思いっきり怪訝な顔をして

「俺が!?それはないっしょ〜!」

心の底から全否定をする。

理由を特に告げずに、小さく微笑むと

「何々〜?琴ちゃんの笑い、意味深だな〜!」

コウセイは笑いながら、念のためか私の手を取ってソファーまで連れて行ってくれた。

「有難う…コウセイさん」

横に座ったコウセイは、ちょっと寂しそうな表情になり

「琴ちゃんのマスターのレッスンも残り僅かになったね…俺が担当も今日で最後かもなぁ〜」

トックン…

しみじみと言われると、凄く寂しくなってくる。

「あ…でも…まだ48手、終わってないですし…」

コウセイは頬杖を付きながら、もう片方の手でタシタシと私の頭を撫でて

「うんうん…琴ちゃん、優しいなぁ…次は何処で会えるか楽しみにしてるね」

いつもの温かい笑顔を見せる。

「旦那さんの事とか、色々あって大変だけどさ…泣きたくなったらいつでも俺の胸に飛び込んでおいで〜!」

ガバッとコウセイは両腕を広げた。 

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