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ラブカルチャースクール 2
第27章 M Lesson 10回目
ドキン…

予測不可能な行動に、胸がまた驚く。

今度は何が、起きるんだろう…?

「ヤナセさん…」

ヤナセは包み込んだ手を指先で優しく押し始めた。

指圧された部分から、ピリピリと微かな痺れが走る。

「んっ…」

「琴海様…結構緊張されてた様ですね…手のひらがかなり…凝ってます…」

ムニムニと筋や指の間とかを全体的に解されていき、思いの外痛い。

「あっ…つぅ〜痛っ!」

「普段、バイトや家事で指や手は酷使しますから…かなり凝っているものなんですよ…」

「そ…ぅ…みたいぃ〜痛たたたぁ〜!ヤナセさん…そこ…あぁっ!」

親指の付け根と水掻きの付近を容赦なく押される。

余りの痛さに歯を食い縛り、思わずヤナセの腕に掴まってしまう。

「はぁ…ひぃ〜ヤナセ…さぁ…ん…もう…勘弁…あっ…」

ヤナセは一瞬だけ、手を離し

「ですが琴海様…お手、少し軽くなったかと…」

確かにヤナセがマッサージしてくれた右手は、ダルさが抜け血行も良くなってポカポカと温かい。

「本当だ…」

少し口元を綻ばすと

「では…次は左もしておきましょう…」

「はい?」

目を見開いて見上げたヤナセは、相変わらず美しい顔で妖艶に微笑んでいた。


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