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第28章 Lesson マッサージ

「きゃぁっ！」

フワッと甘い香りに包まれ…

「きゃぁぁぁ〜！チワワちゃん！ここで会うなんて運命ね〜！」

この声は言うまでもなく

「ホズミ姉さん！」

「うふふ〜当たり〜！」

当たりと言うか…
他に該当者が居ないと思います…。

「こんな時間に何でいるんだ？」

ドキッ！　

姉さん以外にもう一人…

射抜く様な低い声…。

姉さんの腕が緩んで、ゆっくり振り返る…

「ワタリさん…」

「もう〜ワタリ〜もうちょっと可愛い聞き方はないの〜！」

可愛い聞き方って…
どんなですか、姉さん？

ワタリは眉間に皺を寄せて、黙り込む。
わっ！

怒らせちゃったかな…。

「えっと…今日はマッサージを予約してて…」

「あら〜マッサージ！いいわぁ〜わたしも受けたぁ〜いぃ〜！」

グーにした両手を胸元に当てて、首をブンブンと左右に振ると、腕に掛けたコンビニ袋も一緒に揺れる。

「マッサージ…してやろうか？」

ワタリがボソリと呟いた。ドッキン！

「えっ！」

それは…どういう意味…

と、思ったら

「いやよ〜！ワタリなんかにマッサージされても面白くないわよ！」

ホズミが直ぐ様、拒否した。