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ラブカルチャースクール 2
第28章 Lesson マッサージ
チーン!

エレベーターのドアは直ぐに開いて、ワタリは一早く乗り込んだ。

「ちょっと〜!またレディーファースト忘れてるじゃないの〜」

ワタリは鋭いイーグルアイでホズミをジロッと睨み付けて、数字が変わっていく階数表示に視線を移した。

さっきの姉さんの言葉の意味…
なんだったんだろう…。

手のひらに乗せられたアンまんを見詰めながら、少しドキドキする胸を落ち着けようとする。

「あぁ〜!分かったわよ〜!ワタリのアンまん、チワワちゃんにあげたから怒ってんでしょ〜!」

「へ…アンまん…?」

これにはワタリも、素早く反応して

「阿保かお前…」

「これ…ワタリさんの分だったんですか?」

瞬間、ワタリが渋い顔になった。

どうしよう…知らずとはいえ、貰ってしまった…。

「お返し…します…」

おずおずと指先揃えて、アンまんを差し出すと…

「いいから…食え…俺は別に要らん…」

そう言って、フイッと顔を逸らされた。

ドックン…

あ…余計な事、しちゃった…。

一気に怖気ずいて、少し項垂れると

「もう〜!ワタリったら〜爽やかな笑顔で言ってあげなさいよ〜!」

姉さんは上半身を傾け、私の顔を覗き込み

「いいから食べて…俺は大丈夫だから…」

めちゃセクシーフェロモンを飛ばしながら、笑顔で囁いた。  

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