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ラブカルチャースクール 2
第28章 Lesson マッサージ
なっ…何?

もしかして…『キス』

やだ…どうしよう…
やっぱり…凄く…嬉しい…。

胸の真ん中でドキドキと、鼓動が速まってきてしまったが…

プニン…プニン…

今度は弾むように唇に何かが触れて、慌てて目を開くと

「あ…ごめん…琴海の唇が可愛いかったから…」

唇に触れていたのは…セイジの指だった…。

「ふにゃぁ〜!」

嬉しいような…悲しいような…
何とも複雑な気分になって、妙な声とともに泣きそうな顔をしてしまった。

「えっ!?琴海、どうしたの?」

突然半泣き状態の私に、セイジも焦りだす。

「なんでも…ない…」

益々泣きたくなって、交差させた両腕を顔を覆う。

セイジは悪くない…
これしきの事で一喜一憂してしまう自分が余りにも情けない。

「琴海…終わったから、一旦身体を起こして」

更にいつの間にかマッサージも終わってしまった。

刻々と『別れ』の時が近付いてくる。

「うん…有難う…」

セイジと視線を合わせない様に、もそもそと起き上がる。

「あと軽く肩を叩くから、背筋を伸ばして座ってて」

「うん…」

施術台に腰を掛けたままセイジに背を向けて座ると、軽く合わせた手で両肩をポンポンと数回弾くように叩かれた。


 
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