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ラブカルチャースクール 2
第28章 Lesson マッサージ
ドックン!ドックン!ドックン!

自分からした行動なのに…
心臓が破裂しそうなくらい鼓動が激しく打ち鳴る。

「琴海…」

「…少しでいいの…少しだけ…ギュッて…してもい…ぃ?」

今更なのに、声が尻窄みになってしまう。

また我が儘なのは分かっているけど、キス講習以来セイジにまともに触れていない…。

多分…マスターコースでセイジが担当になる事はもう無い気がする…

そんな考えも相俟って、残り30分はセイジを感じたいと願ってしまった。

セイジは黙ったまま、もう片方の手を私の肩に掛けた。

ドッキン…

突き放されたら…どうしよう…。

半分の期待と…
半分の失望…。

どっちに軍杯が上がるか怖くって、目を力いっぱい閉じると…

チュ…

また唇に何かが触れた…

だけど…

さっきとは、違う感触…。

「あ…」

柔らかくて温かいものが、下唇を挟んで啄ばむように軽く吸い込む。

チュ…プ…

あぁ…セイジの『キス』だ…。

その瞬間…
閉じた瞼の隙間から、一気に涙が溢れだした。

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