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ラブカルチャースクール 2
第28章 Lesson マッサージ
「え…それは…」

流石にセイジも躊躇する。

「時間も無いし…無理かな?ほんのちょっとだけでも…」

女の口からこんなおねだり、微妙かもしれない…
セイジも感じてくれていて…
今度いつ会えるかも分からなくて…

だから…

一瞬でもいいから、奥まで繋がりたい願ってしまう。 

タオルを口元当てたままセイジの顔を見ると、眉根を寄せて切な気に見詰め返され、髪をそっと指で梳きながら

「ごめんね…今日はゴム…支給されてないんだよ…」

「え…ゴム……」

ガァァァァァン!

突き付けられた現実の衝撃に、心の中ガックリと床に手を付いた。

どこまで徹底してるんだろう…ラブカル…。

確かゴムも個数も管理されてるんだっけ。

「そっか…レッスンじゃないもんね…」

「うん…基本…本当にマッサージだけなんだ…普段担当してない生徒さんの場合もあるから、キスだってしないし…」

キュン…

『キスだってしないし…』

でも、今日はしてくれたんだと思うと、胸がときめいてしまった。

「ううん…そうだよね…我が儘言ってごめんなさい…」

今日はたまたまミーティングで、もしかしたらヤナセの配慮なのかもしれないけど…

セイジにマッサージして貰えるなんて最初で最後かもしれないから…
凄く幸せだった。

これ以上は、望んじゃいけないよね…。 

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