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ラブカルチャースクール 2
第28章 Lesson マッサージ
目が覚めたら…
当然の様にセイジがいてくれると思っていたけど…
セイジは30分延長を決めた時点で、居なくなる事を決めていたんだ。
でも不思議と動揺しなかった…
むしろこれで良かったのかもしれないとさえ思えた。
それがどうしてかは上手く言葉には出来ないけど、妙に気持ちが落ち着いていた。
「化粧もいっか…」
散々泣いて濡れタオルを乗せていた顔は、すっかり化粧が落ちていたけど、もう帰るだけだし、誰も気にしたりしないだろう。
手早く着替えて、施術室を出る。
「琴海様…お疲れ様でした…もう遅いのでタクシー使われますか?」
「タクシー?」
そんなレッスンでもなかったのに、ラブカルタクシーを使うのもどうかと…
「明日は休みにしてますし…電車で帰ります」
ヤナセの気遣いに感謝しつつ、笑顔で答えると…
「そうですか…では一緒に付いて来て頂けますか?」
そう言って、ヤナセも微笑んだ。
「え…一緒に?」
どこへ?
そんな改まって…。
なんか嫌な予感がしなくもないんだけど…
しかし、ヤナセ様に逆らうなど出来る訳なく…
「はい…畏まりました…」
「では、参りましょう…」
ヤナセは軽く頭を傾け、微笑んで、エレベーターに向かって先に歩き出した。
当然の様にセイジがいてくれると思っていたけど…
セイジは30分延長を決めた時点で、居なくなる事を決めていたんだ。
でも不思議と動揺しなかった…
むしろこれで良かったのかもしれないとさえ思えた。
それがどうしてかは上手く言葉には出来ないけど、妙に気持ちが落ち着いていた。
「化粧もいっか…」
散々泣いて濡れタオルを乗せていた顔は、すっかり化粧が落ちていたけど、もう帰るだけだし、誰も気にしたりしないだろう。
手早く着替えて、施術室を出る。
「琴海様…お疲れ様でした…もう遅いのでタクシー使われますか?」
「タクシー?」
そんなレッスンでもなかったのに、ラブカルタクシーを使うのもどうかと…
「明日は休みにしてますし…電車で帰ります」
ヤナセの気遣いに感謝しつつ、笑顔で答えると…
「そうですか…では一緒に付いて来て頂けますか?」
そう言って、ヤナセも微笑んだ。
「え…一緒に?」
どこへ?
そんな改まって…。
なんか嫌な予感がしなくもないんだけど…
しかし、ヤナセ様に逆らうなど出来る訳なく…
「はい…畏まりました…」
「では、参りましょう…」
ヤナセは軽く頭を傾け、微笑んで、エレベーターに向かって先に歩き出した。