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第28章 Lesson マッサージ

「勝手に選んで買って来てしまいましたが…どれか食べれますか？」

夕飯を食べてないのも気にしてくれたんだろう

「大丈夫です…久々で嬉しいです」

最近バイト先で食べていたから、コンビニも余り行ってなかったなぁ。

「どちらにします？」

選択肢は、アメリカンドッグとフランクフルト…

「アメリカンドッグで！」

「琴海様がそちらなら、私はフランクフルトですね…」

あっ！ヤナセも一緒に食べるんだ〜。
コンビニの物を食べてるヤナセなんて、貴重かも！

すっかり王宮に住んでいるイメージになっている。

「あの…お代は…」

買って来て貰ったもののお金を払おうとしたら…

「クス…琴海様…それはお気になさらず…」

美しく微笑みながら、アメリカンドッグにケチャップとマスタードを付けて差し出してくれた。

「うっ…本当にすみません…」

こんな至れり尽くせりな事、他の生徒さんにもしてるのかと思うと、ヤナセのスペシャリスト振りが本当に凄いと思う。

渡されたアメリカンドッグを一口かじると、生地の甘さがフワッと口に広がって、空きっ腹のせいもあってかやたら美味しく感じた。

「おいひぃ〜！」

「えぇ…久々に食べると美味しく感じますね…」

運転席でフランクフルトを咥えている、ヤナセが異様にセクシーに見えてしまった。