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ラブカルチャースクール 2
第28章 Lesson マッサージ
私の言葉を黙って聞いていたヤナセは

「それだけでしょうか…」

ボソッと呟いて、何か言いたげに細めた目でジッと見詰めてきた。

ドッキン…

「ヤナセさん?」

どういう意味…。

ヤナセの言葉の続きが気になって、向けられるヘーゼルの瞳を真っ直ぐ見詰めて返す。

ほんの数秒間…
お互い少しも視線をずらさず、見詰め合うと…

「クス…いえ…もう遅いので、帰りましょう…」

ヤナセは意味深に口元に笑みを浮かべ、ペットボトルに口付ける。

コクンと一口水を飲むと、キュッと一回しでキャップを閉め、ボトルをホルダーに戻しながらエンジンを掛けた。

「すみません…」

色々やるせない気分になって力なく詫びると、ヤナセは小さく微笑み

「琴海様、気にし過ぎですよ…スクールの講師として生徒に責任持って対応してるだけですから…お気になさらず…」

ラブカル講師としてのプロ意識。

そうは言ってくれるが、ただでさえ忙しいヤナセに、凄い面倒を掛けさせているのはやはり気が引けてる。

普段のレッスンの対応だけではなく、プライベートの事まで…
旦那の事や…
セイジの事も…

一体ヤナセはどこまで分かっていて…

私はヤナセの期待に、どこまで応えられるだろうか…。

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