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ラブカルチャースクール 2
第29章 M Lesson 11回目
「はい…頑張ります!」

ヤナセが温かい笑顔で頷いた時…

プルルルルル!

内線が鳴った。

「あっ準備出来ましたね!では、行って参ります!」

カップの残りのニライカナイを一気に飲み干す。

「はい…今日もご無理のないように…」

「あははは…気を付けます〜」

今日こそヤナセの手間を取らせないようにしよう!

そう、意気込んでレッスンに向かっていった。

控え室は、ラウンジの奥から繋がっている特殊な経路だ。

講師はその反対側から、控え室にやってくる。

いつか…あの反対側から自分んも歩いて来る日がやってくることをイメージすると、それだけでワクワクしてきた。

「今日も頑張るぞ!」

控え室に入って、ロッカーにバッグを置く。

軽く伸びをして、ソファーに腰掛けた。

「セイジも…レッスン中かな…」

ついつい要らん事を考え出し…

もしセイジと同じスクールになったとしたら、毎日会えるかもしれない…
でも、それは…
毎日レッスンをするセイジを間近で見送る事にもなるんだ…。

ズッキン…

胸に鋭い痛みが走る。

今更だけど…
大丈夫かな…私…。

自分は触れる事が叶わないのに…
他の女性に触れるセイジと笑顔で接する事出来るのか? 

前向きな時ほど、不安要素はどこからともなく現れてくるもんだった。

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