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ラブカルチャースクール 2
第29章 M Lesson 11回目
カチャ…

ローブに着替えて小部屋を出ると、タブレットを真剣に見ているナツの姿かあった。

「ナツ〜お待たせ」

近付きながら声を掛けると、ナツは首が取れそうな勢いで振り向く。

「はいっ!」

ナツの気合いの入った顔は、スタンダードのレッスンより真剣に見えた。

「ふふ…何をそんなに見てるの?」

ベットの腰掛けているナツの隣にちょこんと座る。

良いんだか、悪いんだか、他の講師みたいな緊張感それほどない。

「はい、失敗がない様に、ポイントをチェックしてるんす!」

「ポイントって…」

『立ち松葉』の?
足首さえしっかり持ってれば大丈夫な気がするが、過去にやり過ぎて二度もヤナセに絞られてるせいもあるし…

「ねぇ…ナツ…もし今回のレッスンで修了の合格みたいなのが貰えなかったら…ナツはどうなっちゃうの?」

素朴な疑問だった…

だけど聞いた瞬間、ナツはムンクの叫び並に表情を蒼白にさせ

「琴海さん…開始前に不吉な事を…」

目に薄っすら涙さえ浮かんでいた。

「あっ…ごめんね!ちょっと気になったから…でもうん!ナツなら大丈夫だよ!頑張ろうね!」

地雷を踏んでしまった様だから、テンション上げてみたが

「クビです…ラブカル…そうなったら二度と講師には復帰出来ません…」

ドックン…

胸の奥が、何かに握られた様な畏怖感が湧く。

「え…クビ…」

ラブカルの徹底した厳しさを改めて認識させられた。

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