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ラブカルチャースクール 2
第29章 M Lesson 11回目
ナツがラブカルを大好きなのは知っている。

真剣に講師を続けたいと思っているのは、決して邪な思いじゃない。 

でも…

もしラブカルを辞めたとしても、恋愛は自由に出来るようになる。

ナツは、まだ若い…
将来を考えたら…
どっちが良いのか分からない…。

「ねぇ…ナツはラブカル以外の仕事を探そうとは思わないの?」

今できる恋愛をして貰いたいと思ったが…
ナツは顎が外れそうなくらい、口を大きく開けた。

「琴海さん…俺にラブカルはやっぱり向かないと…?」

しまった!
また落ち込ませてしまった!

余り凹むとレッスンどころか、アッチが勃たなくなってしまったら、補習どころじゃなくなってしまう。

「ち、違うよ!えっと…ナツは…普通に恋愛をとかしたいと思わないの?今のラブカルだったら、結婚も…誰かと恋愛をする事も出来ないんだよ?」

ナツに問う様に言いながら…
自分自身にも投げ掛けてるみたいだ。

「う〜ん…恋愛に興味ない訳じゃないっす!正直彼女も欲しいと思っちゃうし…結婚したら庭付き一戸建てで、子供は三人で、広い庭には大型犬飼って、バーベキューもしたいなぁ〜って思ったりもします!」

「随分…具体的な理想だね…」

ナツらしい夢で微笑ましい。

「でも…まだまだなんす…今の俺じゃぁ〜彼女も一人も幸せにしてあげられないと思うから、せめてセイジさんみたいな講師になってから夢を叶えたいなぁ〜って!」

ドキン…

「セイジ…みたいに…」

ここでセイジの名前が出た事に…
嬉しいような…
切ない様な…

複雑な気持ちになった。

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