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ラブカルチャースクール 2
第29章 M Lesson 11回目
ヤナセが目を開けてたのは…
羞恥プレイじゃなくて…

相手の表情を読み取るため…?

いつも射抜く様に見詰めているのも…

相手が何を求めているか…
思っているか…

『善くよく』観ていたんだ…。

「琴海さん?」

途中で話しが止まって、ナツは不思議そうに覗き込んできた。

「あ…ごめんね…えっと…」

「有難うございます…琴海さんの言ってる事…良く解りました。正直に自分の足りない部分でいつも注意されるんす…」

「そっか…」

ナツはちょっと落ち込んだ顔になったが、自分の欠点を素直に認めて直そうとしている。

この素直さはナツの良さだと思った。

ウチの旦那も含め…
自分中心なセックスや日常を過ごす人は大半だろう…
単にラブカル講師には、それは御法度なんだ。 

それは男性講師のみならず、女性講師にも言える事かもしれない…

そんな基本的な様で重要な事に気付かせて貰えたのも、今日の担当がナツだったからかな。

改めて…
私自身も旦那の事…『善くよく』観ていただろうか…。

「ナツ…私もね…講師の夢叶えたいの…」

「琴海さん…大丈夫っすよ!今たくさんアドバイスしてくれましたし!」

「ふふ…有難う…だけど色々とまだ…問題が山積みなんだ…」

「問題が山積み…それは切ないっすね…」

テストの山でも見たかの様に、ナツは思いっきり顰めっ面になった。

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