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ラブカルチャースクール 2
第29章 M Lesson 11回目
「ヤナセさん…なんで?」

私の驚く顔にヤナセは意味深に微笑み

「クス…はい…一応念のためです…」

「念の…ため…」

やっぱりヤナセは、ナツのレッスンを心配していたんだ。

「でも今日は脚も震えてないですし、ちゃんと歩けますよ!」

ナツの名誉の為にも、元気に飛び跳ねてみたりした。

そこまでする姿にヤナセは、ニッコリと微笑んで

「解りました…琴海様…少々失礼…」

ドッキン!

な、なんだろう!?

思わず身構えると…

ヤナセは私の横を通り抜け、控え室のドアを開けた。

部屋の奥から聞こえてくるナツの声は…

「なんすか琴…わぁぁぁ!ヤナセさんっ!」

いきなり登場したヤナセにナツは、化物でも見たかの様に過剰反応をした。

そりゃそうだ…
レッスン後に、直々現れたら大抵の講師はビビるよね…。

「ナツ…お疲れ様…補習レッスンの報告…後で詳しく直接聞くから…特別室で待ってて…」

ドッキン!

『特別』…って、ハヤトも呼び出された所だよね…
大丈夫かな…ナツ…。

自分の事じゃないのに、思わず固まっていると

「琴海様…お待たせ致しました…お疲れでしょう…お茶をご用意致しますね」

「は…いぃ…」

少し傾けた顔が妖艶に微笑み、颯爽と美しい物腰で、ヤナセはラウンジに向かっていった。 

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