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ラブカルチャースクール 2
第29章 M Lesson 11回目
ヤナセ様…今なんと仰りました?

「そ…それだけは…ご勘弁を…」

いくらここがラブカルでも、ヤナセに診察して貰うのは恥ずかし過ぎますぅぅぅ〜!

プルプルしている私にヤナセは、宥める様に微笑み掛け

「琴海様…レッスン中に起きた事です…今後のカリキュラムやナツの補習にも影響が出ますので…私を医者だと思って…」

流石、ヤナセ様!
その言葉だけで、言う事を聞かされてしまう。

「医者だと思ってって……医師免許持ってるじゃないですかぁ〜!」

「はい…現役ではありませんが…多少の事なら診れますので…」

「………」

なんでこんな完璧な人が、目の前に存在しているのだろうか…。

今日だけは、ヤナセが担当な事を呪いそうになった。

「本当に…見せなきゃダメですか?」

さっきまでナツには真っ裸見せても恥ずかしくなかったのに…
ヤナセは医者でもあるのに…
いつかレッスンだって受けるのに…
異様に抵抗感が出てしまう。

でも、診せないとナツの補習に影響が…。

戸惑う私にヤナセは心配そうに…

「琴海様…もし炎症など起こしたら…それこそもっと大変な事に…大事なお身体なんですから…アフターケアをさせて頂きたいのです…」

ズキン…

ヤナセは私の事を思って言ってくれているんだよね…
何かあったら余計手間や迷惑を掛けてしまうだろう…。

「分かりました…宜しく…お願いします…」

頷いて項垂れると

「ボタン…外しますね…」

ヤナセの長い指が、ブラウスのボタンに掛かった。

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