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ラブカルチャースクール 2
第29章 M Lesson 11回目
カタカタカタカタ…

「琴海様…次のレッスンのご予定はいかがされますか?」

ヤナセはいつもの軽快なキー捌きを見せながら、次回のレッスンの確認をしてきた。

「えっと…次は教養を受けようかと思います」

「教養ですね…ここの所実技が続いてましたので…お身体を休めるためにも宜しいかと…」

「はい…教養も…頑張らないとですね…」

「クス…はい…卒業レッスンには筆記はございませんが…カリキュラムですので積極的に受講されると宜しいかと…」

そうだった!
試験があるか聞こうと思っていたんだ!
ヤナセ、本当になんでもお見通しだ!

尊敬の眼差しを向けると、ヤナセは目を合わせて…

「琴海様…次回の教養は…ナツはおりませんので…」

ドキッ…

突然振られたナツの話題に、この後呼び出されていた『特別室』が頭を過り、ナツの行く末が気になってしまう。

「ナツ…次は、居ないんですか?」

「はい…本日でナツの補習は修了ですので…」

「て…事は…」

ナツのラブカル運命の選択肢は…
『2つに1つ』なんだ…。

講師として残るか…
講師を…

辞めさせられるか…。

そう思った途端…

ドクン!ドクン!ドクン!

凄い速さで脈が打ち出した。


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