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ラブカルチャースクール 2
第29章 M Lesson 11回目
ヤナセは特に表情を変える事なく

「琴海様には…教養の講習を同席させて頂いたり…本日は最終査定にもお相手して頂きまして…誠に有難うございました…」  

お礼を述べ、深々と頭を下げる。

それが何だか、これ以上立ち入れない雰囲気に感じてしまった。

私は所詮…まだ生徒でしかない。

セイジ、ヤナセに続き、ナツもラブカル講師とて一緒に頑張りたいと思っているのに…

今日のレッスンが、大きく影響してしまうんだ!

「ヤナセさん!ナツ、今日凄く頑張ったんです!てか、いつも頑張り過ぎちゃうだけなんです!」

「琴海様…」

いきなり力説を始めた私をヤナセは、切な気に見つめ返す。

ドックン!

な…なんで、そんな悲しそうな顔…。

「まだ若いし…経験不足な所も確かにありますけど、ラブカルに限っては周りが凄過ぎると言いますか…世間的にはナツも全然イケてると思うんです!」

「はぁ…世間的には…ですね…」

小さく息を漏らすヤナセに、全身の血の気が引きそうになる。 

ドクドクドクドクッ!

必死でフォローしたつもりが、全然役立ってなさそうだし!

どうしよう!どうしよう!

今日のレッスンが原因で、ナツがラブカル辞めちゃったら…
あぁぁぁ〜ナツに合わす顔がないぃぃぃ〜!

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