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第30章 M Lesson 教養T-T

「あ〜始まる〜講義久しぶりだなぁ〜担当誰だろ？」

自分で椅子に座りながらコウセイがボヤく。

「二人も担当や講義内容は聞かされてないんですか？」

ナツは補習だったけど、研修の二人も突発で受けさせるなんて、流石ラブカルだ…。

「そう〜基本的スクールの方針で、臨機応変に対応出来る様に育成するんだよね〜」

コウセイはストレッチするみたいに片腕を伸ばして身体を左右に揺らしながら話す。

「臨機応変…に…」

「琴海さん…そうなんだよ…スタンダードのレッスンも突然的な事が多かったでしょ？」

優しい眼差しで、マサキも説明をしてくれた。

「はい…その日に何するか決めてましたよね…」

「スタンダードは前持って講師がある程度用意したりしてるけど…マスターは殆ど下準備とかは出来ないんだよ…講師も生徒さんも…柔軟性を身に付けるためになんだ…じゃないとマニュアル化されてしまうからね…」

「そうなんですか…だから当日じゃないと担当講師が分からないんですね…」

そこまで考えられてるなんて、思いもしなかった。

「講師がマニュアル化してしまうと、生徒もマニュアル化しちゃうからね〜ある程度知っておく知識は必要だけど、コミニケーションのセックスをマニュアル化するのもね〜一番大事なのは…ハートですから！」

最後にコウセイが胸元にハートマークを作った所で…

ガチャリ…

教室のドアが開き、今日の講義担当の講師が現れた。