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第30章 M Lesson 教養T-T

「あら〜！チワワちゃん、しっかりバーベル咥え込めてるじゃなぁ〜い！」

「う…うん…ちょっとコツが分かって来たかも！」

さっきまで重たく感じたバーベルが、なんだか粘膜にフィットしてきた気がする。

「きゃぁ〜ん！良かったわぁ〜！」

テンションが上がったホズミの腕に、更に力が入った。

「うっ…姉さん…苦し…」

「チワワちゃん、偉いわね〜！」

姉さんはスリスリと、頭に頬擦りまで始める。

絶対にペットだと思ってるぅ！

身体を引き離したくても、バーベルに意識がいっているから、他に力を移せないでいると

「おいおいホズミ！くっ付き過ぎだぞ！」

コウセイは不服そうにホズミに忠告してきた。

「え〜だって〜可愛いじゃなぁ〜い！」

「あ〜！やっぱり下心ありありじゃんか！」

またホズミとコウセイのバトルか始まろうとしている。

必死でバーベルを締め付けてるから、正直もう少しで待って欲しい。

「おい…コウセイ…邪魔するな…」

そのタイミングで、心地良いバリトンボイスが、救いの手を出してくれた。

「マサキ…」

「琴海さん…今感覚掴めそうなんだ…集中力を散らす様な事するな…」

流石ダンディズムマサキ！
沈黙しながら、状況をしっかりと把握していた。