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ラブカルチャースクール 2
第30章 M Lesson 教養T-T
見上げるとそこには…

美しいけど…
いつになく恐ろしい瞳で見下ろしている…

「ヤナセ…さん…」

「痛い!痛い!やぁ〜ん耳離してよ〜!」

ヤナセは少し伏せた瞼の隙間から、ヘーゼルを鋭く光らせ、ホズミの耳を引っ張っていた。

「バーベルの報告があったから…気にはしていたけど…お前の事だから、何かするとは予測してたんだよ…」

「あぁ〜ん!何かって何もしてないじゃなぁ〜い!」

ヤナセの手を外そうと、ホズミは耳に手を持っていったから、やっと抱き締められていた身体が解放される。

「琴海様…ホズミから離れて下さい…」

私には、いつもの丁寧語で口元は笑っていたけど…

ひゃ〜目が笑っていない!

「は、はいっ!」

恐怖で直ぐに立ち上がれず、お尻を付いたまま後退りした。

「うんにゃ!めっちゃセクハラしてたくせに〜!」
「琴海さん…喘がされてたよね…」

パチパチとコウセイとマサキが拍手までして、ここぞとばかりホズミを責めてきた。

「んっまぁ〜あんたたち、女々しいわね〜痛たたぁ〜!」

ホズミも反撃しようとしたが、ヤナセにまた耳を引っ張られた。

「ホズミ…話は後で俺がゆっくり聞いてやる…」

ドキドキドキッ!

普段余り見せないヤナセの憤っている姿に、緊張して心臓が飛び出しそうだった。

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