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ラブカルチャースクール 2
第30章 M Lesson 教養T-T
カチャ…

「先ほどと同じ銘柄ですが…」

そう言って、ヤナセは綺麗に揃えた指で、ティーカップを差し出してくれた。

「有難う…ございます…」

半分放心状態でカップを手に取り、紅茶を啜る。

「琴海様…本日のレッスンで使用した…バーベルなんですが…」

ひぃぃぃ〜!

「ゴッホッ!ゲッホォ!」

まさかヤナセからバーベルのことを振って来るとは思わず、焦って紅茶が気管に入ってしまって噎せて苦しい。

ヤナセは急いで立ち上がり、噎せている私の背中を摩ってくれ

「琴海様…どうかされましたか?」

「ゲホッ…いえ…なん…で…ゴホッ!」

うぅ…またヤナセの手を煩わせてしまったよ…。

カップをテーブルに置いて、ハンカチで口を拭き

「失礼…しました…バーベルがどうかしまして?」

平静を装ったつもりが、余計に怪しくなってしまう。

隣に腰を掛けたヤナセは、私の言い方に目を見開き…

「プッ…クスクスクスクス…」

口元を押さえ、数十秒間肩を揺らし続けた。

きゃぁぁぁ〜!!
また、やらかしてしまった〜!

ヤナセが笑っている間、冷や汗を掻きながら固まってしまっていた。

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