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ラブカルチャースクール 2
第31章 Lesson お仕置き
「もぉ〜!分かったわよ〜!店のもの全部頼めばいいわよ!」

売り言葉に、買い言葉…
自棄になって、ホズミが言い放つと

「なら、メニューの全部だ」

ワタリまで便乗してきた。

「なっ!ちょっとワタリ!言葉の綾ってもんがあるでしょが!」

まさかのワタリの全メニュー制覇に、ホズミも本気で焦る。

「馬鹿かお前、そんな事したら店に迷惑掛けるだろ!俺はハンバーグステーキ、ライス大盛り、アールグレイ!」

「解り難い冗談やめてよ!」

なっ!!!
今のワタリの冗談だったんだ!!

驚きの余り、口に入れたご飯を噛まずに飲み込みそうになった。

「デザートはいいのね!?」

ホズミは両方の人差し指をこめかみに一文字に当てて、皆のオーダーを覚え込んでいる。

「あぁ…」

ワタリはデザート頼まないんだ…
いつも奥さんがサービスしてくれる、お菓子を嬉しそうに食べているのに。

「あら〜そう!珍しいわね〜!」

姉さんが若干嬉しそうな顔をしたが

「後で、追加する」

やっぱり食べる気満々だった。

「もぉ〜!結局、食べるなら一緒に頼みなさいよ!」

キレ掛かりながら、ワタリに叫ぶ姉さん。

「あぁ?」

ギロリとワタリが、ホズミを睨む。

ひぃぃぃぃ〜!
恐ろしさで、ハヤシライスの味が良く分からなくなりそうだけど…

ワタリにこんな態度が出来るのは、この三人だけなんだろうな…

なんて、思ったりした。

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