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ラブカルチャースクール 2
第31章 Lesson お仕置き
「たく…ブツブツ…」

ホズミは口の中で、三人のメニューを反芻しながらカウンターに戻っていく。

「作るのも手伝え!」

「スコーンは後全部、自分で作れよ…」

「抹茶パフェは食後です」

三人がホズミの背中に次々と声を投げ掛ける。

ピタ…

ホズミは足を止め

「あっもぉ~!煩いっ!解ってるよっ!」

振り返えって三人に怒鳴るけど、ちょっとイケメンモードでカッコ良く見えた。

「ホズミ…笑顔…」

またヤナセに冷ややかに突っ込まれると、眉と口端をピクピクさせ

「うふふぅ~畏まりました~少々お待ち下さいませね~」

作り笑いをしながらキッチンに入って行き、三人は何事もなかった様に、静かに水を飲みだす。

大丈夫かな?
姉さん…。

「あの…スコーンを全部って…」

ヤナセの方を見ると、グラスをテーブルに置き

「『お仕置き』の1つです…本校に在職の講師分のスコーンを手作りするんです…」

「本校…在職の講師…それって一体何人分なんですか?」

ヤナセは目を少し細めて、いつも以上の美しい微笑みを浮かべる。

「150人程度ですかね」

「150人!?」

「はい…」

ラブカル規模で考えたら、それくらい当たり前なのかもしれないけど…
150人分のスコーンを一人で作るって、かなり大変じゃ…。

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