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ラブカルチャースクール 2
第31章 Lesson お仕置き
パタン…

普段荷物などを置いておく小さな部屋に入ると、ヤナセはドアを閉めた。

ドックン…

やだ…また狭い空間に二人になってしまった…。

否応なしに、先日のトイレの事が思い出してしまって、冷や汗が滲み出る。

ジッと見詰めてくる瞳が、切な気に揺らめく。

「ヤナセさん?」

「琴海様…お仕事中に色々と…失礼致しました…」

ヤナセは深々と頭を下げてきた。

「いえ!私も生意気な事を言ってしまって、申し訳ありませんでした!」

ワタリと話している時は、ちょっとムキになってしまったけど…
こうやってヤナセに頭を下げられると、自分取った態度の大人気なさが情けない。

姉さんの事は正直納得できないけど…
四天王…

スクール内で決めた事に、今の私がとやかく言う権利は持っていないのだ。

ヤナセは申し訳なさそうな表情のまま

「ホズミのした事は…受講者からは大した事ではないのかもしれません…でも、講師陣からしたら…秩序を乱すかもしれません…」

秩序を…?
そんな大事なの?

「ヤナセさん…ホズミがした事って、そんなに酷いですか?」

「クス…琴海様は…お優しいですね…」

「へっ!?」

一応、褒められたのかな?

続けてヤナセは

「ホズミがした事は確かに…琴海様の耳を舐めた…くらいです…。ですが…これは特別講師の暗黙のルールといいますか…ケジメと、他の講師陣への示しなんです…」

「ケジメと…示し…」

あぁ…きっと私なんかが立ち入れないくらい、凄く深い事なんだろう…

そう思うとワタリの行動も、仕方ないのかもしれないと思った。 

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