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ラブカルチャースクール 2
第31章 Lesson お仕置き
「お願い?」

「はい…ホズミを…助けて上げて下さい…」

同じ目線で、不思議な色に輝く綺麗な瞳に、優しく微笑まれる。

「それは…姉さん…ホズミを手伝ってもいいってことですか?」

ヤナセは小さく頷き

「はい…ホズミの『お仕置き』に…琴海様を巻き込んでしまって申し訳ありませんが…」

ドックン…

ヤナセのお許しに、胸の奥に温かい感覚が広がり出す。

「いえ…いいえっ!嬉しいです!」

「そこまで琴海様が気にして下さるとは…ホズミもですが…私も嬉しく思います…」

そう言って微笑むヤナセは、まるで本当に御伽の国から現れた王子様みたいに見えた。 

「有難うございます!」

私はヤナセに礼を述べると、飛び跳ねそうな勢いでキッチンに向かう。

「あらっ!チワワちゃん、アレは取れたの?抹茶パフェもう直ぐ持って行くわよ〜」

三人の食べた食器を片付けてキッチンに戻るホズミは、デザートの準備に入ろうとしていた。

「姉さん!ホールも抹茶パフェも私がやりますから!スコーン作ってて!」

ホズミは目を開いて口を結び、私の後ろで意味深に笑っているヤナセを見て状況を悟る。

「チワワちゃん…気持ちは嬉しいけど…筋肉マンが納得しないわよ」

「大丈夫ですっ!」

きっとヤナセが何とかしてくれる…
『困った時のヤナセ様』だもん!

筋肉マン…ワタリが唸る様なスコーンを作ってやるんだから!

あっ…それとハナブサに抹茶パフェで熱く語っておいて貰おう!

一気にワクワクしてきて、ホズミの背中を押す。

「早く!早くっ!」

「ちょっと〜!チワワちゃん!?」

そんな私たちを店長は珈琲をドリップしながら、微笑ましく見詰めていた。

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