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ラブカルチャースクール 2
第31章 Lesson お仕置き
ホズミは声の主の方を見やり

「あら、筋肉マン。あんたもスコーン食べたいの?」

残りのスコーンの欠片を口の中に放り込んだ。

ワタリ相手に臆面もなく『筋肉マン』と言い続けられるのは、姉さんだけだと思う。

ワタリは片方の眉を少し上げ

「別に…どうせ後で食う。ヤナセから聞いた。チビに手伝わせたんだな」

「そうよ〜!たまにはいいじゃな〜い!乙女トークで楽しんでるんだから〜邪魔しないで頂戴!」

私が勝手に手伝ったのに、姉さんはさり気なく庇ってくれた。

ドックン…

やっぱりワタリは、納得してないのかな…
さっきまであんなに楽しかったのに…

一気に緊張感に身体が襲われ、妙に顔が熱くなってきて手の甲を頬に当てる。

「チビ本人が気にしてないいんだから、別にいいだろうよ」

そう言ってワタリは、食べ終わった抹茶パフェの器を洗い場に置いた。

「あ…有難うございます…」

本当だったら、私が下げに行かなきゃいけなかったのに、わざわざ持って来させてしまった事になる。

お礼を言って、頭を下げると

「チビ…お前はもういい」

ドスっと一言、重たい声で言い放たれた。

「え…」

戦力外通告を受けたみたいに、愕然としてしまう。

「おいっワタリ!いきなり何だよっ!」

突然の事に、姉さんまで男言葉に戻る。

ワタリは眉間に皺を寄せたまま、作業台の下からエプロンを取り出して被り出し

「後は、俺が手伝う…チビは抹茶パフェ食ってろ!」

言ってる台詞とは裏腹に、ギロっとイーグルアイで睨み付けてきた。

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