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ラブカルチャースクール 2
第31章 Lesson お仕置き
そりゃそうですし…
わざわざワタリ殿の手を煩わせて申し訳ないんですけど…
「粉付いてるぞ!」
一言で済むと思うんです…。

そう思っても、言える筈もなく…

「あぁ〜ちょっとワタリ!何すんのよ〜!」

姉さんがブーイングしているけど、ワタリは思いっきり無視したまま頬から手を離した。

「アリガトウ…ゴザイマシタ…」

起きた現実が脳の中で処理に追われ、ロボット口調でお礼を言う。

「後でパフェは持って行く」

「はい…畏まりました…」

もう何も言い返す気力もなく、意味不明な返事までしてしまった。

ヨロヨロしながら、ホールに戻る背中に

「チワワちゃ〜ん!有難うね〜!」

ホズミの柔らかい声が投げかけられた。

うぅ…姉さん…。

正にチワワになって飛び付きたくなったけど、そんな事したらワタリに何されるか解ったもんじゃない。

 ワタリが拭った頬に、手を添える…。

ヤナセもそうだけど…
きっと完璧な親切心が、口より先に身体で行動してしまうのだろう…

と、思いたい。

「はぁぁぁ〜」

思いっきり溜め息を吐いてカウンターに入ると、店長が新しいお客さんのお茶をトレーに載せているところだった。

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